2022年 エントリー作品

優秀賞

築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

中古物件購入+リノベーション

耐震+断熱

2,500万円

2022年06月

  • 断熱

    等級6

  • 耐震

    上部構造評点1.55

築43年の住宅売却依頼。当時、売主でもある建主様が想いを持って建築された家は現代にも通用するシンプルなデザインと構造でした。「可能なら解体しないで売りたい」売主様の想いもあり、耐震•断熱改修を含むリノベーション工事の提案と共に買主様が決まり工事着手へ。
耐震改修は耐震等級3相当の性能に、断熱改修はHEAT20 G2レベルに。竣工時気密測定結果は0.8㎠/㎡。127㎡の建物でありながら空調は床下とロフト2ヶ所に4.0kWのルームエアコンを設置し、全館賄っています。小さなエネルギーで快適な住空間を実現しました。

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リノベーション後 After

築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

ステンレス葺き屋根は既存のまま。外壁はALC部分は既存を活かして塗装工事のみ実施し、外観デザインのアクセントに一部板張りにしました。

築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

1階LDK

築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

階段手すりには、前のお家の吹き抜けに使用されていた手すり子を再利用し、これまでの時間を次の住まい手に繋いだ。

築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

2階LDK

築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

2階LDK横に小上がりスペースとロフト。ロフトには夏用にルームエアコンを設置し、階段吹き抜けを通じて冷気は1階に流れる。

築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

階段吹き抜け

リノベーション前 Before

  • 築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

    築43年の建物ではありながら前住まい手さんのメンテナンスが良く、建物は綺麗な状態でした。しかし、売却するとなると建物価値は0円の査定となってしまう。そこに再び価値を持たせるリノベーション工事を行いました。

  • 築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

    2階居間・台所。

リノベーション施工中 Process

  • 築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

    1階インフィル解体時。
    白蟻被害もない綺麗な構造躯体。

  • 築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

    2階インフィル解体。
    雨漏れの後もなく、とても綺麗な構造躯体。

間取り Plan

リノベーション前

  • 築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

    1階はほとんど陽が当たらないため暗く、寒い空間でした。2階は開口部が多いため日は当たるが夏の日射が厳しく、各部屋1台のエアコンで冷暖房していました。

リノベーション後

  • 築43年•想いと時間を紡ぐリノベーション

    新しく家で暮らすのは大人4人。ガレージの半分を1階の居住スペースにして二世帯住宅に。ロフトと階段下(床下)にルームエアコンを設置して全館賄う空調計画としました。

物件概要

所在地
埼玉県入間市
敷地面積
132.41㎡(40.05坪)
延床面積
127.97㎡(38.71坪)
構造
木造在来2階建て
既存建築年
1979年(築45年)
改修竣工年月
2022年06月
断熱性能
UA値:改修後0.457w/㎡・K
耐震性能
上部構造評点:改修前0.88 ⇒ 改修後1.55

企業紹介

企業名
株式会社増木工務店
Webサイト
https://masuki-asuka.com/

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。