2022年 エントリー作品

優秀賞

子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

中古物件購入+リノベーション

耐震+断熱

2,000〜2,200万円

2021年05月

  • 断熱

    等級6

  • 耐震

    上部構造評点1.62

北側以外、周辺を住宅に囲まれていた築40年の中古住宅を柱や一部モルタル外壁を残し、大幅な性能向上しました。日当たりを考えてリビングは2Fに配置し、アイランドキッチンで2方向の動線を確保。
一部屋根断熱を採用し、天井高を上げ、より開放的でオープンな空間とした。
屋根上には、9KWの太陽光(PPAサービス)を設置。耐震等級3 MERシステム(制振装置)採用により、長期にわたって性能維持が出来るように設計しました。テレビ後側の木材は、外壁の端材を使って再利用。一部塗り壁を施主自身が施工するなど性能だけではなく、思い出にも残る建物となっています。

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リノベーション後 After

子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

屋根形状に合わせた勾配天井と化粧梁で天井高を強調、窓から光が差し込む2階空間は、夜はスポット照明で違った表情が楽しめます。

子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

リビング横、あえて仕切りを設けないフリースペースは、子供の勉強や遊びの場として使っています。

子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

階段横の小上がりは家族の人気スペース。目線に合わせた窓高さ、塗り壁は施主DIY施工、座面の下は収納になっています。

子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

広さ9帖の子供部屋は可動式棚で2分割可能。壁は塗装仕上げ、調湿や消臭効果のある塗料でこちらも施主DIY施工

子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

防火認定が取得されたばかりの外断熱+ガルバと木外装で石膏ボードなしで仕上げた外装

リノベーション前 Before

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    台所、居間、和室、細かく間仕切りされた間取り

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    和室の多い昭和の家

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    日中も薄暗い2階の和室

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    旧耐震基準の時代の住宅の資産価値は0円、解体更地にして新築用の売り土地として市場に出るケースが多いと想いますが…リノベーションで再生できる建物は、もっと次世代に残すべきではないでしょうか?

リノベーション施工中 Process

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    耐震、断熱、気密をすべて見直し一般的な新築以上の高性能な住宅へ

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    アラミド繊維シートを用いた基礎の耐震補強

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    MERsystem制振装置を合計8本設置

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    屋根には、無料設置の太陽光サービス(PPA)パネル27枚、9.18kW搭載

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    施主DIY施工による塗り壁

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    気密測定結果:相当隙間面積(C値)0.6c㎡/㎡

間取り Plan

リノベーション前

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    子供が通う学区内で見つけた中古住宅は、日当たり良好とはいえない状態で2階が小さく、このままでは4人家族が暮らすには少し窮屈な間取りです。

リノベーション後

  • 子供の成長や暮らしの変化もイメージして将来も快適な住まい

    1階は個室と洗面、浴室とし、2階を増築して家族が集う広々としたLDKへ。

物件概要

所在地
北海道札幌市北区
敷地面積
158.12㎡(47.83坪)
延床面積
107.36㎡(32.41坪)
構造
木造在来工法
既存建築年
1977年(築47年)
改修竣工年月
2021年05月
断熱性能
UA値:改修後0.25w/㎡・K
耐震性能
上部構造評点:改修前0.55 ⇒ 改修後1.62
設計
武田 友子

企業紹介

企業名
株式会社アルティザン建築工房
Webサイト
https://a-san.jp/
コメント

札幌でリノベーション専門店として創業以来、はじめて家を持つ、子育て世代のお客様を中心に無理のないお支払いで資産価値のある高性能な住まいづくりをしています。平成26年度からスタートした国の補助事業「長期優良住宅化リフォーム推進事業」にも積極的にエントリーをして認定された実績は、現在では120棟を超えています。

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。