お施主様のご両親が店舗と住宅として使われていたご実家となっていました。ですがこの度、お店を閉店させることと、子世帯との2世帯暮らしをすることになりリフォームを行わせて頂く事となりました。
元々のお家は断熱材が無い事・窓が単板のガラスの為寒い、またお家の形状が細長い為耐震的にもかなり悪い状態となっておりとなっておりご不安に感じておられました。
大きい要望としては、
①光を取り入れる明るい空間でありながら、暑さや寒さに悩まされない快適な暮らしを送りたい。
②耐震性を向上し家族の安全を確保したい。
③前面道路の交通量が多いため、光を取り入れつつ音や視線が気にならないよう計画したい。
の要望がありました。
プランとしては、
1階玄関部分を増築し、耐震上不利となっていた短手方向の壁を増やすことで、LDK+和室2部屋を間続きの開放的な大空間としても耐震性が保たれるよう計画した。
また、増築することで西面の前面道路からの視線をさえぎりLDKが視線を気にすることなく南面の窓から光を取り入れることが出来る計画となっています。
また、各お部屋の短手方向に耐力壁が出来るように収納を設けることで耐震性能を上げつつ、邪魔な柱を出さずに収納量も確保しています。
断熱性能としては、すべての窓のアルゴンガス入りの高性能窓を新設。吹付タイプの断熱材であるアクアフォームを採用し、リフォームでの断熱の欠点である細かい隙間にも対応できる断熱とした。そうすることで、3地域での断熱等級4の性能を実現した。
耐震性能としては、耐震等級1相当の補強工事を行うだけでなく、制震ダンパーを計画する事で耐震等級以上の耐震性の有る安心できるお家とした。
お客様からは、「初めは新築と迷っていたが金額を抑えてここまで新築のように変わるなんて驚きです」という嬉しい言葉を頂いております。