【性能・施工内容】新築分譲住宅の引き渡し後、すぐに断熱気密改修を実施。無駄な解体産廃やコストをかけないクリティカルな計画が求められた。既存の樹脂金属複合サッシは再利用しガラス交換。Low-E複層の日射取得と日射遮蔽を使い分け、さらに内窓を施工(防火設備認定は保持)。セルロースファイバー300mmを天井に施工。外壁は準耐火構造を保持するためと、ボード気密を期待して既存利用。床はネオマフォーム40mmとセルロースファイバー50mmの組合せとした(高度地区により最高高さが7m以下に制限、床下・階高が低い)。気密測定によるC値は2.1㎠/㎡→1.5㎠/㎡に。換気は壁付けの第一種熱交換換気とした。暖房負荷は約半分となり、将来解体されるまでの総エネルギー消費量を大きく減らした住宅となった。
【ご要望】住んでいたマンションは結露によるカビがあった為、お子様の学区内で新築建売を購入。気管支の弱いお子様の成長過程にこそ断熱性能が必要と考え、築0年でリノベーションを決意。
【設計の工夫】既存窓の断熱性能や方位に合わせて、ガラス交換+インナーサッシを新設し、1階床下や天井(屋根)にネオマフォームやセルロースファイバーと可変調湿気密シートを用いて断熱と気密向上の改修を行った。第一種熱交換換気を新設。設計図書と工事記録もクラウド保管しており、将来的に優良な住宅流通につながり、将来のオーナー候補は性能を比較することができる。
【施主様感想】冬場はエアコン1台で家全体の空調をまかなえているので、断熱の重要さを実感しています。断熱工事のために外した暗い色の設備と内装を明るくしてもらったので、光の反射の恩恵が感じられます。外した設備はリフォーム中の社員の方のお家に使用いただきSDGSの観点からも安心でした。空輸で届いた義父からのメキシコタイルを見ることで、主人は故郷を思い出す空間ができ、家族全員大満足です。