11年前に建売住宅を購入したお施主様。その後お子様も誕生し成長していく中で、間取りの狭さを感じて過ごされていました。共働きの為、帰宅後は毎日家事に追われ、ほぼ自分時間やお子様と楽しく過ごす時間がないという生活を変え、家族の時間・自分時間をしっかりとれるような住まいへしたいというのが今回のリフォームにおけるお施主様の第一のご要望でした。
　間取りが狭いと感じておられた一番の要因は収納の少なさと必要な場所に必要な収納が無いことでした。LDKにはそこにあるべきでは無い物があふれていたり、お子様の節句を祝う場所として使いたかった和室も物置となっていました。
　そこで、玄関周りからキッチン・水廻りへと帰ってきてからの動線を検討し、その為に必要な空間を取るための増築をご提案。キッチンと水廻りをくるくる回れる回遊動線とすることで、帰宅後もお休みの日もながら家事を実現でき、時間に余裕が出来る様に。一つ一つの空間に必要な収納を設けて物があふれず、空間にもそして心にもゆとりのある生活が実現できる間取りとなりました。
　築年数は11年なので断熱性能が低いということはありませんでしたが、理想の間取りを実現させる為に必要であった増築により、電気代などの光熱費が上がるのでは今回のリフォームは成功と言えない為、改修範囲と非改修範囲(2階部分と玄関ホール)との間仕切りと1階天井裏に断熱材を充填するゾーン断熱を行いました。また、サッシもAPW330へと入替ました。リフォーム後も既存のLDKで使っていたエアコンで十分対応でき、増築して部屋が広くなったにも関わらず省エネ・省コストの生活も実現でき、お施主様にも喜んでいただけました。非常に使いやすく快適に過ごせる間取りに満足しています。毎日の家事も楽しくできそう、こうしたいと思っていた通りに出来上がりとても嬉しいですと、嬉しいお言葉を頂けました。