蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

持ち家リノベーション・リフォーム

ゾーン断熱+耐震

2,200〜2,700万円

2024年09月

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リノベーション後 After

蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

屋根の架け替えとともに外壁は無塗装の杉板張りに変更。無塗装は経年変化を楽しみたいとのお施主様のご希望です。

蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

広縁と和室を一体化し、南面には日射取得型の複層ガラスAPW330を採用。軒と合わせて、夏は暑い日差しの流入を抑え、冬は積極的に日差しの熱を利用します。

蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

北面は既存の窓面積を小さくするとともに日射遮蔽型のトリプルガラスAPW430を採用。光を確保しながらも熱の流出流入を徹底的に遮断します。

蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

北面に位置するトイレにも日射遮蔽型のトリプルガラスAPW430を採用。寝室と脱衣室の両方からアクセスできる作りにすることで回遊性・バリアフリー性を高めました。

蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

寝室↔洗面室↔脱衣室↔浴室を直線的に一気通貫の形で設計しました。直線的な配置によりバリアフリー性を高めるとともに、水回りの床材には福祉施設などでも採用されている植物由来原材料を使用した「マーモリウム」を採用しました。この床材は消臭性、抗菌性、抗ウイルス性そして難滑性に優れ、病気や怪我の予防に配慮するとともに、清掃性も高くなっています。

蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

寝室とリビングの間に既存の建具を再利用。リノベーション後ながら落ち着きある空間に仕上がっています、

リノベーション前 Before

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    【外観】
    かつては蚕小屋であった納屋。漆喰のほか杉板、トタンが使われ時代を経て継ぎはぎ改修されてきた形跡がうかがえました。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    【トイレ】
    以前の改修で追加されたトイレは屋内にあるものの外部と面しており、無断熱で風にさらされ使うのもためらうほどの寒さでした。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    【基礎】
    伝統的な木造軸組み工法の独立基礎に継ぎ足し改修の跡、また一部蟻害の跡もみられました。断熱性はもとより耐震性に大きく不安が残る状態でした。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    【洋室】
    北面にはアルミサッシシングルガラスの大きな開口部があり明るい物の大きく熱損失が生まれている状態。

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    【トイレ・収納】
    トイレ横の収納は既存の開口部に重ねる形で設置されており、北面の壁はさらに古い壁をそのまま利用する形でした。そのため開口部の窓と収納奥の壁には大きな隙間があり外気が流入していました。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    【和室&広縁】
    南面の広縁兼廊下と和室。両者の間には段差があり、和室も床座式の生活のため後期高齢者に入ったお母様の将来の生活に不安がありました。

リノベーション施工中 Process

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    天井には高性能グラスウール10㎏厚100mmを2重に施工。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    外壁には高性能グラスウール16㎏厚105mmで施工。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    既存石場建ての石廻りにベース作成することで安定性・耐震性を高めました。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    屋根は垂木から再構築し構造そのものを見直すことで軽量化、耐震性の向上が図られました。

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    基礎を補強する段階で主要構造を残しその他の部分は柱を入れ替えるとともに数を増やし補強。

間取り Plan

リノベーション前

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    南西部の納屋+小屋裏部分は改修対象外(外装+屋根のみ改修)

リノベーション後

  • 蚕小屋から未来へ 時代を語り継ぐ木の香る家

    納屋車庫部分は残しつつ北側の居室を延ばす形で浴室を増設。通路としてのみの機能で断熱性上の弱点であった廊下をなくし居住性を高めた。

物件概要

所在地
福岡県糟屋郡新宮町
敷地面積
631.29㎡(190.96坪)
延床面積
111.40㎡(33.69坪)
構造
木造在来工法2階建て
既存建築年
1920年(築105年)
改修竣工年月
2024年09月
省エネ基準地域区分
6地域
改修部分断熱性能
UA値 改修後0.31w/㎡・K
耐震性能
上部構造評点 改修前0.13 ⇒ 改修後1.19

企業紹介

企業名
エコワークス 株式会社

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。