断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

中古物件購入+リノベーション

断熱

1,700〜1,900万円

2023年09月

現在の投票数

85 86

この作品に投票する 投票済み

リノベーション後 After

断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

[玄関から見るワークスペース1]
自然光が入るガラスブロックは、物件購入の決め手の1つだったそうです。突き当たりの建具は古道具屋さんでお施主様が選ばれたものを上吊り戸に手直しして取り付けました。

断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

[ワークスペース1から見る玄関]
お施主様のアイディアで壁にアールをつけたことで、2人並んで靴を履ける幅を確保することができ、デザインと機能性を両立することができました。右手の建具も古道具屋さんの建具です。

断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

[キッチンから見るリビング、ダイニング]
既存の梁によってLDKが緩やかにゾーニングされています。L字の造作キッチンの角の部分はダイニング側から使える引き出しとし、無駄なく使えるように計画しました。

断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

[リビングから見るダイニング、キッチン]
パントリー内に冷蔵庫を置く計画とし、生活感を隠せるようにしました。キッチンの側面はモルタル調の左官で仕上げました。

断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

[リビング]
元々テレビは置かず、壁面にプロジェクターで投影するスタイルだったということで、位置関係を考慮しながら造作の吊り戸棚内にプロジェクター置き場を設けました。窓際にソファを置いても寒さを感じないからこそ可能な配置です。

断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

[洗面脱衣室]
身支度時の歯磨き、洗顔、着替え、帰宅後の手洗い、入浴、着替えの動線や洗濯時の洗う、干す、畳む、しまう、の動線を考慮し、共用のクローゼットを洗面脱衣室内に設け、カーテンで仕切りました。

リノベーション前 Before

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [玄関から見た廊下]
    解体前は既存の内装の経年劣化や汚れが目立つ状況でした。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [LDから見た廊下]
    既存の間取りは廊下が長く、薄暗い印象でした。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [LDから見た和室]
    間仕切り壁や建具で細かく空間が区切られていたため、やや窮屈に感じる空間構成でした。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [リビングダイニングから見たキッチン] リビングダイニングとキッチンが分かれており、LDKの一体感を感じにくい間取りでした。特にキッチンは閉鎖的で暗い印象でした。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [洋室1]
    既存のアルミサッシは単板ガラスで断熱気密性能が悪く、閉め切っていても外の騒音が聞こえる状況でした。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [洋室2]
    外気に接する外壁の断熱補強前の状況です。

リノベーション施工中 Process

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [解体後]
    解体し、スケルトンになった状態です。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [断熱材施工後]
    界壁を除く外気に接する外壁、直上階のバルコニーの下に位置している天井にはスタイロフォームを施工しました。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [床断熱材施工中]
    界床にはグラスウールを敷き込みました。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [断熱材施工後]
    外気に接する外壁、天井、床に隙間なく断熱材を施工しました。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [断熱材施工後]
    外気に接する外壁、天井、梁に隙間なく断熱材を施工しました。

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [内窓設置後]
    既存の窓に合わせ、角の方立も含めマドリモ内窓プラマードUを設置しました。近隣の騒音も大幅に軽減されリモートワークに適した空間になりました。

技術的なポイント Point

[断熱補強内容]
(界壁を除く外気に接する)外壁→スタイロフォーム t30+t45 = 計t75
(直上階のバルコニーの下に位置している)天井→スタイロフォーム t30
床下→グラスウール16K t100
内窓→Low-E複層ガラス遮熱タイプ(アルゴンガス入り)熱貫流率1.61W/㎡・K
[お引渡し後の温熱環境]
温湿度計の約1年分のデータをいただき集計したところ、7~9月は平均27℃、12~2月は平均21℃の室温を維持できているということが分かりました。

間取り Plan

リノベーション前

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [リノベーション前平面図]
    3方向からの採光を得られ、明るさを感じられる3LDKの間取りでしたが、間仕切り壁や建具で細かく区切られていたため、やや窮屈に感じる間取りでした。

リノベーション後

  • 断熱マンションリノベ 共働きを支える快適な1LDK+2W

    [リノベーション後平面図]
    日当たりの良い南側にLDKを配置し、ご夫婦それぞれがリモートワークをできるよう、玄関と土間続きのワークスペース1とLDKに隣接するワークスペース2を設けた1LDK+2Wの間取りとしました。生活動線に合わせた収納計画になっているので、部屋が散らかりにくいという嬉しいご感想もいただきました。

物件概要

所在地
東京都杉並区
敷地面積
68.58㎡(20.74坪)
延床面積
68.58㎡(20.74坪)
構造
鉄骨鉄筋コンクリート造
既存建築年
1987年(築38年)
改修竣工年月
2023年09月
省エネ基準地域区分
6地域
断熱性能
UA値 改修前1.65w/㎡・K⇒改修後0.48w/㎡・K(改修前の3.4倍に向上)
設計
須藤 希

企業紹介

企業名
株式会社参創ハウテック
Webサイト
https://www.juutaku.co.jp/
コメント

参創ハウテックでは、冬暖かく夏涼しく、さらに家中の温度差が少ない室温のバリアフリー化に取り組むと共に、快適・健康と省エネルギーの両立をテーマに断熱・気密性能の向上とパッシブデザインに特化しています。断熱改修も得意としており、温熱計算や日射のシュミレーションなどを駆使しながら、ご提案をさせていただいております。

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。