減築レジリエンスハウス

中古物件購入+リノベーション

耐震+断熱

3,600万円

2024年03月

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リノベーション後 After

減築レジリエンスハウス

既存の梁はあえて残し、新しさと古き良き要素が活きるデザイン。既存の間取りを最大限に活かしながら、閉鎖的であった空間を広がりと明るさのあるLDKへと刷新

減築レジリエンスハウス

ガスや電気を使用せず、最小限の薪や石炭などで継続的に暖かさを提供できる、環境に優しいペチカ式の暖房器具を設置

減築レジリエンスハウス

デッキテラスを新設。屋外空間と室内空間のつながりが生まれ、より広がりを感じることができるLDKへ。庭には井戸水を利用できる井戸水利用設備も

減築レジリエンスハウス

2階部分を減築し耐震性能を向上。⽚流れの⼤屋根が美しい外観へ。プライバシー確保のため交通量の多い道路⾯にあった玄関を南側へ移動。周辺環境に応じた建物計画を実施

減築レジリエンスハウス

住まいの自立性を高めるため、蓄電池を備えた太陽光発電設備を搭載。ZEH達成(エネルギー削減率127%)

減築レジリエンスハウス

⽚流れの⼤屋根を活かして計画したロフト空間。床材の仕上げは施主様自身でDIYできるよう、あえて未完成の状態で引き渡しました。施主様の楽しみと個性を生かせる余白を残した改修計画

リノベーション前 Before

  • 減築レジリエンスハウス

    古い壁付のキッチンスペース。ガスコンロや冷蔵庫のスペースが⼗分に確保されておらず、効率的に活用できていなかった

  • 減築レジリエンスハウス

    ダイニングとキッチンが独⽴しており、その他の空間は仕切られていて動線が悪く使い勝⼿が悪かった

  • 減築レジリエンスハウス

    人通り・車通りが多い幹線道路に面した玄関。プライバシーの確保も課題だった

  • 減築レジリエンスハウス

    各部屋と廊下などの仕切りには大きいところで3cmもの段差があった。転倒やつまづきのリスクが高く、普段の移動のストレスも大きい

  • 減築レジリエンスハウス

    ほとんどの窓が断熱性能の低いアルミサッシの仕様で、冬には室内は非常に寒い状態

リノベーション施工中 Process

  • 減築レジリエンスハウス

    構造の補強、断熱性能の向上、間取りの自由度を高めるため、建物を一旦スケルトン状態にしました

  • 減築レジリエンスハウス

    耐震対策のため、既存構造を筋交いで補強

  • 減築レジリエンスハウス

    壁の断熱(高性能グラスウールと気密シートを施工)

  • 減築レジリエンスハウス

    天井の断熱(高性能グラスウールと気密シートを施工)

  • 減築レジリエンスハウス

    極寒の地ロシア式のペチカ構造を採用。ペチカ本体のレンガが蓄熱し、レンガからゆっくりと放熱する仕組み

  • 減築レジリエンスハウス

    耐震補強として、基礎を新たに追加

技術的なポイント Point

利便性の高い駅近の一等地という立地に魅力を感じて、中古住宅を購⼊されたお施主様。 ただ、築64年の古い建物であるため断熱・耐震に対して不安を感じていました。建物の骨組みだけを残し、壁・床・天井・開⼝部に断熱・気密改修を実施。UA値(外皮平均熱貫流率)は3.07→0.44、C値(相当隙間面積)は1.05まで改善されました。

間取り Plan

リノベーション前

  • 減築レジリエンスハウス

    ー 間取りの不便さ
    狭くて孤立したダイニングキッチンでは食事のスペースを確保できず、他の部屋や玄関からのアクセスも悪い。
    玄関と廊下を中心に左右に生活空間が分断されている

    ープライバシーの欠如
    襖や障子で仕切られた昔ながらの和室は、家族一人一人のプライベート空間の確保が難しい

    ー 収納スペースの不足
    各スペースの収納スペースが不十分な状態。さまざまな家電や生活アイテムの収まりが悪く、生活用品やストック等が収納しきれない

リノベーション後

  • 減築レジリエンスハウス

    ー オープンな LDK の実現
    複数の和室や分断されていた空間を統合し、広々としたLDKを中心に据えた間取りに変更されました。これにより、家族のコミュニケーションがとりやすくなり、開放感のある生活空間が生まれています

    ー 収納スペースの充実
    新たにパントリーとウォークインクローゼットを新設。生活用品や衣類の収納が大幅に改善され、整理整頓がしやすく

    ー 個室の確保
    子供部屋が2部屋確保され、プライバシーに配慮した間取りへ。これにより、家族それぞれの個人空間が確保できました

    ー 可変性のある空間
    2階を減築し、吹き抜けとロフトを設置。空間をあえて仕切らず、家族の成長や生活スタイルの変化に合わせて使い方を変えられる柔軟な空間へ

    ー 市街地の敷地条件を踏まえて道路側は極力閉じ、主庭側に開く敷地条件の特性を活かした建物計画

物件概要

所在地
長野県駒ヶ根市
敷地面積
235.30㎡(71.14坪)
延床面積
124.68㎡(37.72坪)
構造
在来木造
既存建築年
1960年(築65年)
改修竣工年月
2024年03月
省エネ基準地域区分
4地域
断熱性能
UA値 改修前3.07w/㎡・K⇒改修後0.44w/㎡・K(改修前の6.98倍に向上)
耐震性能
上部構造評点 改修前0.34 ⇒ 改修後1.37

企業紹介

企業名
株式会社サンプロ

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。