木造2階建て築30年のご実家をリノベーション

　内外装・水廻りから給湯機まで建築当時のものを使用されており、東日本大震災で発生した壁のひび割れや経年劣化、さらに冬場はとても寒いとの事で、2年前からリフォームを検討されておりました。
　
　今回、外観も一新できるよう南面サッシはカバー工法のマドリモを採用。
浴室は在来浴室からユニットバスへの入替に伴いサッシはAPW330に交換し、他の窓は既存利用とし内窓プラマードUを取付しました。
建物自体はしっかりと造られておりましたので、床は解体せずフロア重張りとし、床下から防蟻処理後に発泡ウレタン吹付しています。
　また、壁の解体は必要箇所のみの予定でしたが、巾木が差込巾木であった為、巾木撤去に合わせて床から30ｃｍの高さまで壁を解体し、気流止めを入れることにしました。
　下屋部分には袋入りグラスウールを入れ、小屋裏はグラスウール吹込みをしています。
　給水・給湯管も全て入替し架橋ポリエチレン管でのヘッダー工法としています。
　耐震性能は施工前から評点1.0は超えていましたが、解体箇所への柱脚・柱頭金物取付や間取り変更に伴う補強工事を行い、評点1.26まで上げています。

　仕上げは、無垢フロアや漆喰壁、外壁にも一部天然木サイディングを採用いただくなど落ち着いたナチュラルな仕上がりへ。かつ奥様の趣味スペース・ご主人様の書斎の新設・造作洗面化粧台など、お施主様のイメージ・生活スタイルに合わせた仕上がりになりとても喜んでいただけました。私もうれしかったです。

また今回の工事にあたり、お父様名義であった建物を贈与税のかからない価格設定をして親子間で売買契約を交わしてもらい、お施主様名義にしてもらいました。
それにより住宅ローン控除や各種補助金を利用する事ができました。