省エネ集合住宅賞

海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

持ち家リノベーション・リフォーム

断熱

2,500〜3,500万円

2023年04月

40代夫婦と子どもの4人の6人暮らし。都心に位置し4面採光で中庭のある築18年のプレミアムマンション。
ロケーションや眺望は素晴らしいのだが、その反面、断熱性能が脆弱なため様々な弊害がある住戸であった。

最上階であるが、天井裏を検査すると天井スラブの断熱が無く、温室のような状態になり夏は熱くエアコン代が高額になっていた。また中庭的なライトコートも含めて断熱性の脆弱な窓がに囲われており、冬は寒く、窓際にはコールドドラフトや結露の発生。築年数もそんなに古いわけではないので、都会のタワーマンションは、そんなものだろうと半ば諦めながら、暮らし続けていた。

既存の空間の温熱計算を行い、適切な断熱材・内窓・換気システムを適材適所に施し、「低燃費で省エネ・快適な空気・結露防止」を目的とした高性能な断熱リノベーションを計画した。
中庭のある回遊性のある機能的なグラデーションのある間取りを構築している。LDKは天井高を最大限に活かし、タワーマンションの眺望を取り入れた大空間とした。家族共用のWICとワークスペース、主寝室と子供部屋二つを配置している。

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リノベーション後 After

海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

中庭をぐるりと回遊できる間取り。開口部からの熱損失が大きかった住まいが、高性能な断熱リノベーションで結露のない低燃費で快適な空気が流れる空間へと生まれ変わった。

海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

リビングダイニングとキッチンが緩やかにつながる。窓にはすべて内窓を設置した。

海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

ダイニングへの奥行きを感じさせるダイナミックな勾配天井で、開放感たっぷりのキッチン。

海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

玄関の扉を開けると、まず中庭の見える大きな窓が正面に。この窓からの光と抜け感で明るく心地よい空間となっている。この中庭をぐるりと取り囲むように各部屋が配置されている。

海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

4人の子どもたちのためのワークスペース。

海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

タワーマンションならではの眺望。

リノベーション前 Before

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    15階建ての最上階4面採光。天井裏を検査すると天井スラブの断熱が無く、温室のような状態になり夏は熱くエアコン代が高額になっていた。

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    マンションでは珍しい中庭のあるお住まい。このライトコートも含めて断熱性の脆弱な窓がに囲われており、冬は寒く、窓際にはコールドドラフトや結露が発生していた。

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    毎年冬場になると、結露によるカビに悩まされていた。

リノベーション施工中 Process

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    解体後。開口部が多いことがよく分かる。

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    断熱工事中。15階建ての最上階&4面採光。外気の影響受ける中庭側の壁にもしっかりと断熱材を施す。

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    この住まいに使用する断熱材はセルロースファイバー。大豆油を原料とした環境配慮型のインキを使用している米国新聞紙を原材料としている。繊維には空気砲が含まれており、高い断熱性、吸音性、さらに木質繊維特有の吸放湿性により、室内を適度な湿度に保つ効果がある。

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    吹き付けるセルロースファイバー。よく見るとアルファベットの英字が見える。

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    指がすっぽり埋まってしまうほどフカフカの断熱材が壁一面に吹き付けられた。最先端の「ダクトレス熱交換換気システム」も併せて採用し、部屋の寒暖差のない、新鮮な空気が常に循環する住まいを目指す。

間取り Plan

リノベーション前

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    ロケーションや眺望は素晴らしいお住まい。ただ開口部が多く、断熱性能が脆弱なため夏は熱く冬は寒いという弊害が。窓辺の結露にもお悩みでした。

リノベーション後

  • 海と都心を眺める100㎡超 ダイナミックな勾配天井と中庭のある住まい

    中庭のある回遊性のある機能的なグラデーションのある間取りを構築。LDKは天井高を最大限に活かし、タワーマンションの眺望を取り入れた大空間となりました。家族共用のWICとワークスペース、主寝室と子供部屋二つを配置。

物件概要

所在地
福岡県福岡市
敷地面積
109㎡(33坪)
延床面積
109㎡(33坪)
構造
SRC15階/15階
既存建築年
2005年(築19年)
改修竣工年月
2023年04月
省エネ基準地域区分
7地域
断熱性能
UA値:改修前1.48w/㎡・K ⇒ 改修後0.46w/㎡・K(改修前の3.19倍に向上)

企業紹介

企業名
株式会社アポロ計画 リノベエステイト
Webサイト
https://re-estate.net/
コメント

施主の未来に、地球の未来に、価値あることを提案していきたい。リノベエステイトは、断熱改修を積極的にご提案しています。高気密や高断熱、高性能換気などの最先端のテクノロジーの導入により、中期的な視点でリノベーションの価値を高め、さらに低燃費な暮らしを実現しています。イニシャルコストだけではなく、暮らしのランニングコストまでを含んだコストバランスを見据えるのも私たちの大切な仕事です。

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。