選考委員賞

木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

持ち家リノベーション・リフォーム

耐震+断熱

3,500〜4,000万円

2023年10月

  • 断熱

    等級6

  • 耐震

    上部構造評点2.08

エコワークスストーリー
子どもたちも巣立ち、定年を控え現在は夫婦二人の住まい。支えてくれた妻への感謝と共に、頑張ってくれたご褒美に「終の棲家」を夫婦で考えてみました。
27年前の住まいは一言でいうならば「寒い!」。冬は家の中で厚着して靴下にスリッパなしでは過ごせないほど。そして、54坪の家は夫婦二人には「広すぎる」。

建て替えるか。でも、今はリノベーションという選択もあるらしい。
YouTube視聴での各住宅会社の研究・・・情報が多すぎて考えがなかなかまとまりません。
「見に行ってみるか」と妻を誘って近くの総合展示場のモデルハウスへ。何か身の丈に合った感触が得られず、「完成見学会」へ行ってみることに。デザイン性も良く「床暖房」もあり暖かいのだが、ここも何か違う。
そんな日々の中、妻がネットで見つけた「床下エアコン」が良いらしいという情報。「床下エアコン?何だろう?」と更に検索し、「床下エアコン」のあるモデル展示場を見つけて予約。
2022年2月5日土曜日の午後3時、春日市にあるエコワークスさんの平屋モデルへ。玄関ドアを開けると「あったかい!」。その日の気温は4℃と寒い日でしたが、足元から「あったかい!」。木の香りが心地よく、床はもちろん、室内ドア建具も全てオーダーメイドの無垢材、勾配天井にも無垢材。木に囲まれて暮らすのもいいな。「この新築で坪いくらくらい?」と質問したら、約50年前の家をリノベーションしたモデルということに「驚き」。
28年間で住宅の性能(断熱性)が進化していることを体感、木の香りとリノベーションでも自由度の高い間取りができることに「気づき」がありました。

若いころ頑張って建てた住まい。
27年間、家族の温かな想い出と愛着もある家を「リノベーション」する選択。
新たな生活環境に適応できる道、「終の棲家」を見つけました。
この選択は、環境への配慮と家族の絆を大切にする姿勢を象徴するものでした。

【概要】
今ある住まいを最先端の技術を駆使して再生するプラン。
54坪の住まいを二人で住む37坪へ減築リノベーション。
複眼でみる「耐震診断」と実務が豊富な「耐震補強計画」のなせる技術で、上部評点は2.08。
このリノベーションプロジェクトでは「床下エアコン」や「小屋裏エアコン」を備え、そして樹脂サッシ・トリプルガラスなど、革新的な設備が導入された「全館空調システム」。
UA値が0.35、C値が0.88というZEH(ゼロエネルギ―住宅)仕様。
UA値は断熱性能を示す指標で、低い値ほど建物内外の熱の移動が少なく、快適な室温を維持できます。また、C値は気密性能を示し、低い値ほど気密性能が高く、建物内外への漏気が少ないことを意味します。
これらの数値は、環境に配慮した現代の住宅技術の象徴であり、この家が持続可能でエネルギー効率の高い住環境を提供することを証明しています。
住まいの再生と共に、快適性と効率性を両立させた最新のテクノロジーが取り入れられ、家族が心地よく過ごせる住宅環境が実現されました。

【性能】
省エネ性能【外皮性能】UA値:0.35(等級6)、C値:0.88
【冷房期の平均日射熱取得率】ηAC値:1.3(等級7)

投票数

30 31

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リノベーション後 After

木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

54坪の2階建てを37坪平屋へ減築。
夫婦二人の「終の棲家」。

屋根:ガルバリウム鋼板
   耐久性と屋根の軽量化で耐震性が増します
玄関ドア:YKK APイノベストD50

木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

玄関を開けた途端、木の香りに包まれる心地よさ。
エコワークスの木の香るリノベーション。
元は玄関の位置にシューズクローク(5~7段の可動棚)。

床材:杉の浮造り
壁材:珪藻土
天井:杉 節あり
玄関ポーチ:洗い出し仕上げ

木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

玄関正面の3枚引きの吉村障子を開けた和室。
吊り押入下には桧(上小節)の節なし。
琉球畳は熊本八代市の契約農家様の無染土・無着色の畳で、赤ちゃんがハイハイしても大丈夫な自然素材でおもてなし。

畳(国産):無染土・無着色の畳
壁材:土佐和紙クロス
天井:土佐和紙クロス
吊り押入下:桧(上小節)節なし

木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

勾配天井に杉材で、木の香りに包まれる心地よさ。
中央にある大きな7寸柱、梁(天然乾燥無垢材)を新たに配し、構造補強。
テレビの左に「床下エアコン」で冬の全館空調。
エコワークスの木の香るリノベーション。

床材:杉の浮造り
天井:杉(上小節)節なし
窓:YKK AP APW430 トリプルガラス、APW330 ペアガラス

木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

キッチンから見たリビング。
左上に小屋裏エアコンの吹き出し口で夏の全館空調。
エコワークスの木の香るリノベーション。

床材:杉の浮造り
天井:杉(上小節)節なし

木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

オーダーメイド。

・洗面台:オーダーメイド
 カウンター材:利楽、扉は杉
 床材:杉の浮造り
・トイレのカウンター:オーダーメイド
 カウンター材:桧(上小節)、扉は杉
・ウォークインクローゼット:杉(上小節)節なし
 可動棚5段、杉(無垢材)の調湿効果で衣類の収納に最適
エコワークスの木の香るリノベーション。

リノベーション前 Before

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【外観】
    54坪の2階建て、家族5人の住まいでした。

    屋根:陶器瓦→ガルバリウム鋼板へ

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【玄関】
    間取り変更
    以前の玄関・ホール(6帖)はシューズクローク、
    玄関ホール・洗面コーナーへ間取り変更

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【和室】
    間取り変更
    押入と仏間・床の間(約4帖→玄関・ホール)へ
    和室(8帖)・広縁(5帖)はそのまま和室と書斎へ

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【リビング】
    以前のリビング13.5帖、ダイニング・キッチン(12帖)は、壁を取り払い1室のLDKへ

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【キッチン】
    以前のキッチンはとにかく寒くて、冬の家事は辛いものでした

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【洗面脱衣室】
    以前の洗面脱衣室もとにかく寒く、ヒートショックが心配でした。

リノベーション施工中 Process

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【耐震補強工事・外壁通気構造化工事】
    長期優良住宅化リフォーム工事
    認定長期優良住宅型 BELS評価書 取得

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【断熱工事】
    勾配天井を活かす屋根断熱
    フォームライトSL

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【断熱工事】
    壁断熱:高性能グラスウール16K

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【気密テスト】
    C値:0.88㎠/㎡

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    【玄関ドア設置】
    玄関ドア:YKK APイノベストD50

間取り Plan

リノベーション前

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    1階

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    2階

リノベーション後

  • 木の香るリノベーション エコワークス 嵯峨の家

    減築リノベーションで平屋へ。

物件概要

敷地面積
500.03㎡(151.25坪)
延床面積
123.79㎡(37.44坪)
構造
木造在来工法
既存建築年
1996年(築28年)
改修竣工年月
2023年10月
省エネ基準地域区分
6地域
断熱性能
UA値:改修後0.35w/㎡・K
耐震性能
上部構造評点:改修前0.67 ⇒ 改修後2.08

企業紹介

企業名
エコワークス 株式会社

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。