上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

中古物件購入+リノベーション

耐震+断熱

2,000〜3,000万円

2023年07月

  • 断熱

    等級5

  • 耐震

    上部構造評点1.44

宮崎県から転職を機に岐阜県高山に移り住まれたご家族。
アパート暮らしをされていましたが、飛騨の冬の寒さの辛さやお子様の成長に合わせて、中古物件を買われリフォームしたお家の計画。
ご要望としては…

①交通量が多い道路際のお家の為、車の騒音が気にならないように。
②元々駐車スペースが1台のみで、交差点角地の為出入りが難しい点を解決し2台分の駐車スペースを確保。
③ご家族や友人と楽しめるプライベートな裏庭が欲しい。
④お子様の遊び場、料理中の奥様からお子様の様子が見えるような間取り。
⑤築55年と古いお家の為、耐震性問題を解決し家族の安全性を確保したい。
⑥ご主人が好きな、飛騨の木家具に合うような室内空間にしたい。
⑦奥様、お子様がまだ慣れておられない高山の多雪、寒さ、湿気の高い暮らしを克服する工夫が求められた。

これら7つを解決するために既存物件の減築・増築を行い余裕の有るプランとした。
そうして整えた外観は以前の荒廃とした様子から、この場所のランドマークとなる格子と白の塗り壁が美しいお家となった。
LDKは南北一直線に計画し、南面の濡れ縁を介して裏庭にアクセスでき眺めも楽しめる。

また、お子様が庭や濡れ縁での日向ぼっこ、さらにカウンターで勉強していても、キッチンから目が行き届きお互いの存在を感じられます。
内部デザインは珪藻土壁と檜の木材を基調とし、高さ2.1mで圧迫感のあった天井は勾配天井にし、自然的な香りが漂う開放的な空間となった。

交通量の激しい通りに面した窓は、道路面に覆うように格子を計画し外部の視線から守りつつ、格子の隙間から柔らかい光が差し込む——

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リノベーション後 After

上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

【LDK ~キッチンからの眺め~】
キッチンからはリビング・ダイニングそして裏庭が眺められる為、お子様の様子が常にうかがえる。
また内観は珪藻土と檜の2つで構成し、ぬくもりのある内装計画となっている。

上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

【LDK ~裏庭側からのLDKの眺め~】
元々天井高は2.1mと低いお家だが、勾配天井にし木目の流れ、間接照明の印影を付け広く開放的な空間となっている。

上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

【寝室】
隣接したウォークインクローゼットは、扉を付けない事で寝室を綺麗に使っていただけるように計画した。
また、寝室の入口にカウンター兼本棚スペースを計画し、様々な表情を楽しめる寝室とした。

上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

【玄関】
玄関は常に雑多にならないようシューズクロークを設け利用しやすいように計画した。
ホール中央に照明を計画するのではなく、格子と珪藻土の壁にダウンライトを寄せて計画する事で、自然素材を楽しめる。

上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

【ファミリークローク】
ホールの格子壁に遊び心として隠し扉を。
玄関近くにある為、朝の支度や帰ってきた際の収納などとしても利用しやすく、家族の伝言板なども計画した。

上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

【裏庭】
LDKに面して計画されておりフェンスで目隠しをしている為、外部からの視線を気にすることなく一体的に楽しめる空間。
さらに、南側の為一日中明るい光を室内に送ってくれる。

リノベーション前 Before

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    【外観】
    増築を繰り返しているお家だった為、屋根の取り合いが複雑で雨漏れしている箇所もあった。 また、他の敷地に越境している箇所や、駐車し辛いなどの問題があった。

  • 上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

    【和室】
    北側面の小さな窓しかなく、暗く湿気の溜まった部屋になっていた。

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    【キッチン】
    壁付けタイプで収納が無く、天井高が2.1mと低く圧迫感があった。

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    【2階和室】
    2階部分は4.5畳のお部屋が2部屋だけと手狭だった。

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    【階段】
    段差も高く急勾配だった為、とても危険な状態だった。

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    【お風呂】
    タイル張りで、冬は寒くヒートショックの危険性があった。

リノベーション施工中 Process

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    【基礎工事】
    既存基礎がブロック基礎だったので鉄筋基礎の打ち直し。
    さらに湿気の有る土壌だった為、土間を打ち耐震性能と湿気が上がってこないよう計画した。

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    【大工工事】
    耐震の為の筋違や、既存には入っていなかった金物の取り付け、補強梁を行う事で耐震性能を上げている。

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    【断熱工事】
    壁にはアクアフォーム 85mm、天井には170mmの吹付け。
    床にはフェノバボード63mmを施工。

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    【外壁工事】
    外部は、stoという超撥水性かつ自浄効果の有る外壁材を使用している為、常に綺麗な外観を保てる提案にした。

間取り Plan

リノベーション前

  • 上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

    リフォーム前:1・2階平面図

リノベーション後

  • 上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

    リフォーム後:1階平面図

  • 上岡本町の家 ~自然素材で暮らす~

    リフォーム後:2階平面図

物件概要

所在地
岐阜県高山市
敷地面積
160.54㎡(48.5坪)
延床面積
89.65㎡(27.11坪)
構造
木造在来二階建
既存建築年
1968年(築56年)
改修竣工年月
2023年07月
省エネ基準地域区分
4地域
断熱性能
UA値:改修前2.89w/㎡・K ⇒ 改修後0.55w/㎡・K(改修前の5.2倍に向上)
耐震性能
上部構造評点:改修前0.27 ⇒ 改修後1.44

企業紹介

企業名
株式会社つ・な・ぐ(古川製材株式会社)
Webサイト
https://re-rakusu.jp/

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。