特別賞

親孝行息子の住みながらリノベーション

持ち家リノベーション・リフォーム

ゾーン断熱+耐震

980万円

2023年04月

  • ゾーン断熱

  • 耐震

    上部構造評点1.02

 息子さんよりご相談があり、今も元気で働くお母さんのために、お住まいしながら耐震・断熱・水廻り工事をしたい
ご希望をお伺いいたしました。お住まいしながらの工事はとても大変です。なぜかというと音はうるさい、埃はひどい。
水廻りの工事は間際まで使って、新たなものを短期間で取り替えて、不具合が少なくするようにしなければなりません。
出来る限りお家を空にしていただくのがベストですが、ご説明を重ねて「この方々のために何とかやろう!」と、
スタッフ・工事チーム一同力を合わせて取り組みました。

 搬入経路もさほど広くなく、ご近所にご迷惑も多々おかけしましたが、途中から慣れてきて工事チームの方に
「狭いね~」とお言葉いただいても、「そう? 軽トラ近くまで入るやん」って返してました。
 冷蔵庫も何度移動したかわかりません、おかげで冷蔵庫の移動設置がとてもうまくなりました、毎回駆り出される
電気屋さんのNくんの「またですか~」の声は忘れられません。

 普通のリノベであれば不満も出るのでしょうが、このお客様の人間性がとても素晴らしく、私たちは魅了されて
工事していました。工事は大変でしたが、最後まで楽しんで工事出来ました。そして差し入れいただいた飲み物、
お土産いただいたおナス・トマト・キュウリにお客様の愛情がこもってました。特にトマトは気に入った人にしか
あげないそうです
 「やっぱり人やな~」って強く思ったプロジェクトでした、皆さんお疲れ様でした、めっちゃ喜んでいただきましたよ。

そして、この作品が作れたのも昨年お世話になってご教示いただいた方、ありがたい出会いがあり、教えを乞うと惜しみなく教えてくださった建築仲間と当社工事チーム・山和木材スタッフのお陰です。この場をお借りしてお礼申し上げ、この作品を捧げます。

投票数

67 68

投票受付終了

リノベーション後 After

親孝行息子の住みながらリノベーション

この角度がとても綺麗でした、
元の建てた時の天井を残しながら、新しい価値を与える。こんなリノベーションもありだなと思います。

親孝行息子の住みながらリノベーション

 今回の杉板は全て赤身の材を使いました、理由は耐久性と色合いが素敵だったからです。
これに自然塗料塗って呼吸する床に仕上げました。

親孝行息子の住みながらリノベーション

元の土間は勝手口と脱衣場になりました。断熱性のを考え勝手口玄関を店舗用クッションフロアで仕上げて、床下にネオマ施工して、断熱欠損を少なくしました

親孝行息子の住みながらリノベーション

 勝手口へのアプローチは足のお悪いお母様のことを考えけ上げの低い階段式に息子さんの意向で施工、感想を聞くと「あんまり使ってない」とまさかの感想でした。

親孝行息子の住みながらリノベーション

 脱衣場より土間玄関を見たところ、床は全て店舗用クッションフロアで統一。多少の汚れには対応できると思って
セレクト。
 色調はホワイト基調で少しでも明るく。

親孝行息子の住みながらリノベーション

日本建築のイメージを大事にしてスパンの木目で壁の取替え。
この渋い色を探すのに結構苦労しました、マッチしてますね。

リノベーション前 Before

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

    施工前の玄関入ったところです。日本建築の良い建物ですが、収納とレイアウトにお困りなのではと思うとともに、断熱、耐震改修の必要性を強く感じました。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

    離れののお風呂です、冬はなかなかつらいのではないかと思いました。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

    土間がありましたので、ここにお風呂と洗面をもって来たら、
    いいのでは?と思いました。
    農作業されるので、勝手口からそのまま脱衣→お風呂の動線はいいなって直感でした。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

     耐震診断の時の構造の確認です、棟梁がしっかりと木組みを作ってましたので、ここに関しては大まかな補強は無しかな?

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

    玄関から内部を確認しました。
    お母様のご希望で出来るだけ
    天井など残したいご意向でした。

リノベーション施工中 Process

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

     耐震の引き抜きの特に力のかかるところには、コンクリートブロックを作り、鉄筋を差し筋して既存の基礎と一体化させる方法を取りました、HDアンカーも一緒に施工してます。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

    解体して、補強金物を取り付けているところです、壁をめくると色々と問題が出てきましたが、そのたびに棟梁と話し合い
    設計変更できたのは自分で耐震設計してる強みと思いました。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

     床の断熱施工はネオマフォームを大引き間に施工して、日本住環境さんのツーエステープを貼りました、粘着力も良く、隙間風が入りにくくなりました。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

     梁の補強必要なところが結構ありました、ドリフトピン工法で施工してから耐力壁施工に進めました。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

    筋交いの施工状況です。
    4m使うことあまりないので、
    結構ビックリ。

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

     断熱材施工はマメな大工さんに限ると良く思います、ありがたいことですよね。

間取り Plan

リノベーション前

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

    元のお家はトイレ・お風呂・洗濯・洗面が日本建築によくある別棟のお家で、特に冬のお風呂は寒くご家族が我慢して過ごされてました。トイレは以前のリフォームでつくったものの、耐震も心配、夏も暑い、隙間風は入る何とかしたいけど、、、というお悩みを持たれて当社の見学会ににお見えになられました。 

リノベーション後

  • 親孝行息子の住みながらリノベーション

     リノベーション計画では、水廻りを全て取り込み、足の悪いお母さんが快適に過ごせることを第一に考えました。その上で息子さんのプライベートスペース確保。杉の無垢床を使う事での調湿・癒し・質感と断熱・耐震強化でした
    間取りの制限とイメージがおありで、耐震・断熱ともにやれるところまでさせていただきました。

物件概要

所在地
高知県安芸市
敷地面積
407㎡(123坪)
延床面積
99.08㎡(29.97坪)
構造
木造平屋建て
既存建築年
1975年(築49年)
改修竣工年月
2023年04月
省エネ基準地域区分
7地域
断熱性能
UA値:改修前3.26w/㎡・K ⇒ 改修後0.5w/㎡・K(改修前の6倍に向上)
耐震性能
上部構造評点:改修前0.25 ⇒ 改修後1.02

企業紹介

企業名
山和木材 株式会社
Webサイト
http://www.yamawa-lumber.com

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。