2022年 エントリー作品

暮らしと街のアップサイクル

中古物件購入+リノベーション

断熱

60,000〜70,000万円

2022年09月

投票数

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リノベーション後 After

暮らしと街のアップサイクル

専有部:LDK
広々としたリビングダイニングで、多様な暮らし方を受容する。
無垢フローリングや磁器質タイル等、手触り感を重視した仕上げを採用している。

暮らしと街のアップサイクル

共用部:バス停前広場
バス停前は、利用者の滞留が多く自転車も通るため、利用状況に対して狭い状態だった。
境界フェンス・擁壁の撤去や段差解消を行い、建物前の空地を歩道状の広場とすることで、歩行者に新たな動線を提供している。
広場沿いに設えたベンチは、蛇篭に廃材のコンクリートガラを詰めて作成し、現場廃材の処分量を減らしている。

暮らしと街のアップサイクル

共用部:ワークスペース
集会室だったスペースをワークスペースとして刷新。
建物内にサードプレイスを設えることで、入居者の暮らしを豊かにする。
インテリアは間伐材や廃材を利用して作成し、森林保全・環境負荷低減に寄与している。

暮らしと街のアップサイクル

共用部:広場状のランドスケープ①
街とのレベル差を緩いスロープで緩和しつつ、オープンスペースを設置。
広場はテナント区画に面しており、街に対して新しい居場所と動線を提供している。

暮らしと街のアップサイクル

共用部:広場状のランドスケープ②
街とのレベル差は全て無くしてしまうのではなく、一部小上りのように高いエリアを残して、デッキスペースとしている。
既存の高さも活かすことで、建設残土の処分量を減らしている。

暮らしと街のアップサイクル

アップサイクルの取り組み
既存建物の潜在価値を最大化するために、現場廃材の利用や既存仕上げ材の再利用を実施している。
また、間伐材利用や国産木材を利用したインテリアの選定など、断熱改修と併せて総合的な環境配慮の取り組みを行っている。

リノベーション前 Before

  • 暮らしと街のアップサイクル

    LD

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    キッチン

  • 暮らしと街のアップサイクル

    建物前外構

  • 暮らしと街のアップサイクル

    建物前外構

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    中庭

リノベーション施工中 Process

  • 暮らしと街のアップサイクル

    ランドスケープ再編のための外構工事
    外構と公共の歩道のレベル差を、全体を緩いスロープ状にすることで緩和している。

  • 暮らしと街のアップサイクル

    エントランス改修工事
    中庭の床で使われていたレンガタイルを、エントランスのアクセント壁として再利用している。

  • 暮らしと街のアップサイクル

    バス停前広場改修工事
    境界ブロック・フェンス等を取り去り、バス停前歩道と敷地内の一体感を高めている。

  • 暮らしと街のアップサイクル

    テナント区画工事
    元々ピロティ駐車場として屋外だった区画を、法的条件を整理の上、屋内のテナント区画として整備。

間取り Plan

リノベーション前

  • 暮らしと街のアップサイクル
  • 暮らしと街のアップサイクル
  • 暮らしと街のアップサイクル
  • 暮らしと街のアップサイクル

リノベーション後

  • 暮らしと街のアップサイクル

    1LDK
    DINKs・小さな子供がいる世帯をターゲットとして、3LDK住戸を1LDKに改修した住戸。
    無垢フローリングや磁器質タイル等、手触り感を重視した仕上げを採用している。

  • 暮らしと街のアップサイクル

    2LDK
    キッチンをオープン型とし、玄関わきの居室を土間収納とした住戸。
    アウトドアギアのディスプレイ等、多用途で使える空間を設えている。

  • 暮らしと街のアップサイクル

    3LDK
    広いターゲットを意識して、居室数を多くとった住戸。
    キッチンはオープン型として、LDKを広々とした印象としている。

  • 暮らしと街のアップサイクル

    ランドスケープの再構成
    建物足元使われていなかった外構を、街に開いたオープンスペースへと改修。
    街に対して価値を還元することで、ランドスケープとして再構成している。

物件概要

所在地
東京都板橋区新河岸
敷地面積
3740㎡(1131坪)
延床面積
8480㎡(2565坪)
構造
RC造
既存建築年
1995年(築29年)
改修竣工年月
2022年09月
断熱性能
UA値 改修前1.14w/㎡・K⇒改修後0.72w/㎡・K(改修前の1.6倍に向上)

企業紹介

企業名
リノベる株式会社
Webサイト
https://renoveru.co.jp/

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。