2022年 エントリー作品

特別賞

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

持ち家リノベーション・リフォーム

耐震+断熱

1,500〜2,000万円

2021年08月

投票数

1134 1135

投票受付終了

リノベーション後 After

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

1階はLDKスペースを広くとりました。対面キッチンで家事をしながらも、家族の顔を見ながらコミュニケーションがとれるLDKです。
「実際に住み始めてみると静かな室内で椅子に座って差し込む光を眺めながらしみじみとやって良かったと感じます。加えて、家事をしながら子供を見守れるようなレイアウトにしたこともあって、安心感と家族の一体感も高まったような気がします。将来の変化を見越して作った部分が子供の成長とともに使われていくことが楽しみです。」と施主の言葉。

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

格子の間仕切りとガラス戸で緩やかに仕切ることができる柔軟性の高い空間にしました。

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

お客様を迎えることが多い施主なので、LDKの格子の間仕切り部分に設置したガラスの戸を閉めることで、応接室としても使うことができる空間になっています。ガラス戸に施したガラスフィルムによって、リビング・応接室からのお互いの視線に配慮しています。

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

以前納戸だった部屋を書斎へ。採光が課題でしたが、明るい色合いの壁紙の採用と応接コーナーとの間に室内マドを設けることで改善。デコマドの一番上は通風のために開けられるようになっていて、下3段は採光のためのFIX仕様です。デザイン性もありながら、必要な時にはロールスクリーンをおろして視線を遮ることができます。

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

子供部屋は、子供ならではの楽しい空間を意識。中間から上部を水色の壁紙とすることで『空』を表現し、天井から下がるペンダント照明を『雲』と例えられるような空間を構成しました。
ロフトを計画することで、子供の遊び場としても使用でき、広い空間を有効的に使用しました。

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

寝室は間仕切り改修を行い、短辺を2間とすることで、部屋全体が広い空間となるようにしました。
高い天井の空間を有効的に使えるようにロフトを計画し、スペースを無駄なく使用しています。ロフト下には、ウォークインクローゼットを計画し、限られた天井高さに棚・ハンガーパイプを配置し、収納スペースを十分確保しました。

二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

正面には凹凸のあるアクセントタイル壁を設けたことで、重厚感のあるおもてなしができる玄関としました。また、天井の建築化照明と組み合わせることで、陰影豊かな表情が象徴的な空間に。

リノベーション前 Before

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    玄関ホール)
    玄関から廊下も畳敷きの和風様式でした。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    居間)
    広々とした和室の居間でした。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    居間隣の和室)
    襖・欄間を隔てて、隣にも和室が続いていました。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    2階和室①)
    2階は勾配天井であり、高さがあるため広い空間として感じますが、短辺方向が1間半と部屋の高さ・奥行きに対して細長く、狭く感じてしまう空間でした。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    2階和室②)
    同様に、勾配天井の天井の高い和室で、ロフトスペースがありました。

リノベーション施工中 Process

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    既存の柱・壁の位置を最大限活用。住まいに優しいリフォーム計画とし、既存の柱の撤去は4本のみ、内部スケルトンにて断熱と耐震工事を実施。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    床下には断熱ボードを施工しています。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    2階の天井には、既存の天井に付加断熱として断熱ボードを施工しました。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    こちらは断熱改修で得られる表面温度の違いにより、体感温度が変わるというシミュレーション資料です。暮らしのベースである快適性・住み心地が変わることをお伝えしています。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    建物の断熱耐震性能について現状と改修後の数値を、目で見ても分かるような資料を使い正確にお伝えしています。改修することで変わる室温や快適さ健康改善効果をご説明しています。

間取り Plan

リノベーション前

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    完全分離型の二世帯住宅。今回リノベーションするのは、以前祖父母宅だった方の純和風の住まいです。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    2階も和室の構成で、勾配天井にロフトスペースがある部屋でした。

リノベーション後

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    【間取りを変えて、フレキシブルに対応できるスタイルへ】
    部屋も廊下もすべて畳敷きの格調高い和テイストだった住まいを、洋のスタイルに変更しました。1階はLDKスペースを広くとり、格子の間仕切りで緩やかに仕切ることができる柔軟性の高い空間としました。お客様を迎えることが多いため、公私を分けることができる動線としました。

  • 二世帯住宅の一方を、子世帯の新たな暮らしのステージへ【岩手】

    2階のプライベート空間は、1階とは対照的に落ち着いた雰囲気でコーディネートしています。1日のON/OFFの切り替えを促してくれるような心安らぐ空間を演出しています。

物件概要

所在地
岩手県盛岡市
敷地面積
482.28㎡(145.7坪)
延床面積
125㎡(37.8坪)
構造
木造在来2階建
既存建築年
1990年(築34年)
改修竣工年月
2021年08月
断熱性能
UA値 改修前1.43w/㎡・K⇒改修後0.47w/㎡・K(改修前の3倍に向上)
耐震性能
上部構造評点 改修前0.95 ⇒ 改修後1.11

企業紹介

企業名
株式会社 北洲
Webサイト
https://www.hokushu.net/reform/
コメント

創業64年。
北洲リノベーションは、建材・新築事業で培った技術と経験をもとに、住む人の健康を第一に考えた暖かな住まいづくりを、既存住宅の性能向上リノベーションで実現いたします。

私たちは実測診断で現状の建物性能を正確に把握し、断熱性能や耐震性能を向上させることはもちろん、ご家族がもつ暮らしのお悩みや理想に寄り添うプラン提案を経験豊富な有資格プランナーが行なっております。

【お約束①】「命と健康を守る」リフォーム
家族の健康を守るため、北洲リフォームは暖かさを徹底追及した断熱リフォームを1番に考えています。

【お約束②】「あなただけの」暮らしリフォーム
あなたのこだわり、悩みを、一緒に話し合い、暮らしを愉しむあなただけの快適空間を実現します。

【お約束③】「数値で示す」真正直なリフォーム
耐震診断と断熱診断で、「我が家の性能」を正確に知り、人にもおサイフにも優しい省エネ空間を提供します。

ご家族がもっと豊かに、幸せな暮らしを愉しめるよう、戸建て・マンションともに快適な住まいづくりのお手伝いをさせて頂きます。ぜひお気軽にご相談ください。

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。