2022年 エントリー作品

くるみとライン

中古物件購入+リノベーション

断熱

2,400万円

2020年01月

投票数

33 34

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リノベーション後 After

くるみとライン

和室2間と縁側と一体として28帖のリビングにした。天井や床の方向、カーテンなどのライン(線)にもこだわり広がりが感じられる空間とした。床材については冷たさを感じにくい挽板のウォールナット素材、ダイニングキッチン部分については天井高さに変化を持たせ緩やかな区切りを感じるようにした。間接照明も取り入れている。

くるみとライン

全体はモダン和風になるように色を検討。昔の造りのデザインを残しつつ新しいデザインも取り入れた。右は会社事務所入り口、左は自宅玄関。

くるみとライン

玄関ポーチの天井はあえて塗装のみとし、照明もそのまま利用した。玄関ドアと壁、床タイルの取り換えを行い、デザイン、断熱性に配慮した。

くるみとライン

玄関内部もラインにこだわり広がりのあるように流れを考えた方向性を持たせた。あえて玄関靴箱は設けず、奥の間仕切り壁の奥に収納部分を作ることにより、玄関の中をスッキリとした形にした。

くるみとライン

既存の梁を化粧として、既存の長押等をあえて残した元和室と縁側。天井裏に隠れていた立派な梁は化粧とした。改修後は会社の応接室として利用している。奥のガラス戸は祖母の家にあった建具を調整して取り付け、中央のペンダントライトは廃材予定だった喫茶店の照明を塗装して再利用した。

くるみとライン

元縁側と床の間だった部分を畳コーナーとした。来客が多い施主の為、多人数で食事する際は畳部分は椅子として利用できる高さにしているため、ダイニングテーブルを移動して10人座ることができるようにしている。星形のペンダントライトで空間のアクセントとしている。

リノベーション前 Before

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    外観がとても立派で人が住んでいてもおかしくないような状態の良い建物だった。建設当時のこだわりが随所に見られた。

  • くるみとライン

    玄関の天井もかなり手の込んだ造りだった。垂れ下がったペンダントライトが良いアクセントになっていた。

  • くるみとライン

    縁側と和室2間が南側にあったが、ほとんど使用されることが無かった。天井は手の込んだ造りになっていた。

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    玄関も広く、壁の杉板は前の施主がこだわって選び抜いた壁材、天井材を使用していたようだ。ただ奥行があったため暗く感じるところがあった。

  • くるみとライン

    LDKの入口部分。北側にあったため寒く暗い部屋となっていた。

  • くるみとライン

    2階は遮る建物が無い為、明るく風通しの良い所だったが、古さは否めなかった。

リノベーション施工中 Process

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    リビングを中心に居住空間には断熱材を取り付けた。リビングを中心に窓の取り換えも実施した。

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    既存の壁は塗り壁とし、調湿できるように配慮。既存の長押や廻り縁は残し、上部には畳下の座板を化粧として取り付けた。

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    天井裏には立派な松の梁があったため、化粧として活かせるように天井高さを高くした。

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    リビングの窓になる部分はできるだけ大開口の窓を採用。断熱性能の高いサッシに取り換えた。

  • くるみとライン

    会社事務所となる部分は左官壁で柄を替えた。全体としてモダン和風に調和する色にもこだわった。

間取り Plan

リノベーション前

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    70坪ととても大きい家で空家状態の住宅だった。とても手のかかった造りになっており当時の施主のこだわりが随所に見られた。しかし現在には不向きの間取りであり、耐震は問題なかったが、断熱が無く寒い家だった。

リノベーション後

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物件概要

所在地
宮崎県延岡市
敷地面積
418.10㎡(126.47坪)
延床面積
233.45㎡(70.61坪)
構造
木造在来軸組2階建て
既存建築年
1985年(築40年)
改修竣工年月
2020年01月

企業紹介

企業名
株式会社 中仙
Webサイト
https://www.nakasen-renovation.com

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。