2022年 エントリー作品

特別賞

緑と調和する家

持ち家リノベーション・リフォーム

耐震+断熱

2,000〜2,500万円

2020年03月

  • 断熱

    等級5

  • 耐震

    上部構造評点1.04

日当たりの良い南側には2間続きの和室と縁側、日の入らない北側にダイニングキッチンがあるという昔ながらの間取りの「昭和の」建物でした。立派な床の間、仏間のある和室はお客様のための場所、ご家族は暗いダイニングキッチンで過ごすことが多く…。

新しい間取りでは明るい南側にLDKを配置。またこちら側には大きな街路樹や田園風景が広がり、これらを窓から借景することで四季の移ろいを身近に感じられるリビングへ、をプランニングの中心に据えました。

断熱材は一切というほど入っておらず寒暖差の大きい建物でしたが、断熱・気密工事を行ったことで、エアコンのみで年中快適な住まいに生まれ変わりました。

投票数

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リノベーション後 After

緑と調和する家

瓦を残した意匠に合わせ1階外壁は板張り、2階外壁はサイディング張りにしました。温かみがあり、落ち着いた外観に仕上がりました。以前は歩道から縁側内が見えていたため、木製のフェンスを設けました。

緑と調和する家

玄関奥には土間収納を設け、靴だけでなくコートなどアウターや、ゴルフバッグなど大物の収納も可能です。間の扉を閉めておけば、お客様に見られる心配もありません。

緑と調和する家

21帖のLDK。キッチンとカウンター部のみ下がり天井にしております。キッチンはアイランドタイプにしたことで、より広さを感じられます。キッチン横の勝手口ドア、またダイニング側の窓からもデッキに出られます。

緑と調和する家

元々は縁側の掃き出しサッシがありました。窓の外は通学路になっているため、外からの視線は遮れるように木製フェンスを設けています。この窓からの風景を借景としたことで、街路樹がまるで我が家の庭木のように感じられます。

緑と調和する家

浴室の外には坪庭を設けています。秋にはもみじが美しく紅葉。坪庭部もフェンスで囲っているため、開放感のある透明ガラスでも外からの視線を気にせず、お庭を眺めながら入浴して頂けます。

緑と調和する家

デッキ部分では昼のバーベキューから夜の晩酌まで楽しむことができます。デッキ奥には棚を設けアウトドア用品などの収納も可能に。ダイニングには大開口サッシを設け、デッキとの一体感を持たせました。

リノベーション前 Before

  • 緑と調和する家

    昔ながらの外観。

  • 緑と調和する家

    収納の少ない玄関。

  • 緑と調和する家

    日当たりの良い和室と縁側。

  • 緑と調和する家

    ご家族は北側の台所が居場所。

  • 緑と調和する家

    2階も全て和室。

リノベーション施工中 Process

  • 緑と調和する家

    構造部を残しスケルトンに。瓦屋根は既存のものを利用します。

  • 緑と調和する家

    既存玄関部分。奥が元浴室部。

  • 緑と調和する家

    この後、束・大引きも交換し、剛床工法にて施工しました。

  • 緑と調和する家

    屋根と壁へ吹付断熱を施工。キッチン側から。

  • 緑と調和する家

    リビング側から。

間取り Plan

リノベーション前

  • 緑と調和する家

    大部分を和室が占めており、現代の住まい方には合っていません。ダイニングキッチンから寒い廊下を通ってトイレや浴室に行かなければならない配置です。

リノベーション後

  • 緑と調和する家

    浴室、洗面脱衣室、サンルームを一直線に配置したことで家事動線がシンプルに。また、廊下を無くしたことで冷暖房の循環も良くなり、家全体を快適な室温にすることに繋がっています。
    広かった縁側の半分は屋根を残したままで減築、深い庇のある落ち着いたデッキスペースになりました。

物件概要

所在地
福井県福井市
敷地面積
155.48㎡(47.03坪)
延床面積
106.36㎡(32.17坪)
構造
木造軸組工法二階建て
既存建築年
1978年(築46年)
改修竣工年月
2020年03月
断熱性能
UA値:改修前3.68w/㎡・K ⇒ 改修後0.49w/㎡・K
耐震性能
上部構造評点:改修前0.22 ⇒ 改修後1.04

企業紹介

企業名
株式会社タキナミ
Webサイト
https://takinami-reform.jp/
コメント

タキナミはこの度、創業100年を迎えました。この100年の中で培ってきた技術を最大限に活かし、地域の住まい再生を手掛けていくこと。外見や内装が綺麗になるだけでなく、高い基準の耐震性・断熱性を実現。タキナミのリノベーションでは“本当の意味での再生”にこだわっています。

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。