2022年 エントリー作品

特別賞

山口の家 古民家風リノベーション

中古物件購入+リノベーション

耐震+断熱

2,500〜3,000万円

2022年06月

  • 断熱

    等級5

  • 耐震

    上部構造評点1.23

築46年のお家は、タイルのお風呂、和式トイレは寒いだけではなく、敷居の段差があり60歳を過ぎたお客様にはとても住みにくいお家でありました。
終の住処にはバリアフリーは当たり前かもしれませんが何より快適さが大事だとお客様も私どもと同じ安心=耐震、快適=断熱との認識を持てたことがよかったです。
断熱性能アップさせ、リビングに吹き抜けを設けました。今までご夫婦で頑張ってきたご褒美の家にしたいとのご要望もあり、随所に遊びの空間を設けました。
坪庭が見える和室、風呂とキッチンカウンター板は無垢材を贅沢に使いました。間取りも大幅に変え、寝室の近くにトイレがあり、何より家にいるのが楽しいと言っていただけました。

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リノベーション後 After

山口の家 古民家風リノベーション

【外観】
元のお家の外観を一新し、古民家風のデザインとしました。

山口の家 古民家風リノベーション

【LDK+吹抜け】
断熱性が高い為、一体的な空間となっています。
吹抜けからの光で暖かく、明るい計画としました。

山口の家 古民家風リノベーション

【和室】
LDKに隣接しており、扉を設けず壁を円形に切り取ったデザインで、一体的に利用できる計画となっています。

山口の家 古民家風リノベーション

【寝室】
断熱性能が高い為、冬場でも暖かく過ごせます。
また、照明計画により落ち着いた空間を実現しています。

山口の家 古民家風リノベーション

【お風呂】
高断熱浴槽を採用しており、冬場でも追い炊きせずに家族が入れるお風呂となっています。
また、窓からは坪庭を楽しめ、リラックスできます。

リノベーション前 Before

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【外観】
    窓は単板ガラス、外壁も薄い為、冬場は寒く夏場は暑いお家となっていました。
    また、外壁の劣化も著しく悪い状態でした。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【和室】
    窓や襖の影響で寒い為、2部屋ありますが全くご利用されていない状態でした。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【階段】
    急勾配の階段となっており、荷物をもっての上り下りに苦労されていました。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【キッチン】
    北面にキッチンがあり、日当たりが悪く湿気が溜まる部屋となっていました。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【お風呂】
    タイルで囲まれており断熱材が入っていない為、ヒートショックの可能性が高く危険な状態でした。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【トイレ】
    和式便所となっており、60歳を超えたご夫婦の体に優しくない状況でした。

リノベーション施工中 Process

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【解体後の様子】
    耐震の為の部材が無く、水廻り部分は腐食部分が見られた為、構造部材の交換をしました。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【耐震補強の様子】
    第三者機関にもチェックしてもらい、耐震計画を行っている。
    筋違だけでなく、MDFボードなども使用している。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【吹付断熱完了後の様子】
    アクアフォーム吹付厚
    外壁:85mm
    屋根:170mm

間取り Plan

リノベーション前

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【1F】
    北側の道路に面してダイニングキッチンがあった為、音や視線が気になるお家となっていた。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【2F】
    洋室の西側に外付けの物干し場があり、冬場は全く使えない場となっていた。

リノベーション後

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【1F】
    LDK+和室+吹抜の広々とした空間となっており、キッチンと洗面脱衣室が隣り合わせの為奥様の家事の負担を軽減する計画となっている。
    また、一階で生活すべてが完結する計画となっています。

  • 山口の家 古民家風リノベーション

    【2F】
    吹き抜けと居室を内窓つなげることで、2階にいてもコミュニケーションが生まれる空間となっている。

物件概要

所在地
高山市山口町
敷地面積
289㎡(87.5坪)
延床面積
105.1㎡(31.8坪)
構造
木造在来二階建
既存建築年
1976年(築48年)
改修竣工年月
2022年06月
断熱性能
UA値:改修後0.44w/㎡・K
耐震性能
上部構造評点:改修前0.17 ⇒ 改修後1.23

企業紹介

企業名
株式会社つ・な・ぐ(古川製材株式会社)
Webサイト
https://re-rakusu.jp/

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。