特別賞

築浅3階 風の道が蘇る住まい

持ち家リノベーション・リフォーム

耐震+断熱

3,500〜3,700万円

2024年11月

リノベーション後 After

築浅3階 風の道が蘇る住まい

外から見ると2階建ての小屋裏3階
土間コンクリートを取り除き土と緑に

築浅3階 風の道が蘇る住まい

2階:リビングから緑が見え、ベンチやソファーなど多くの居場所をつくる

築浅3階 風の道が蘇る住まい

2階:5mの壁面収納は食器やキッチン用品だけでなく様々な用途に利用できます。

築浅3階 風の道が蘇る住まい

3階:登り梁を表しにする事で軒裏、2階とのつながりを強調する

築浅3階 風の道が蘇る住まい

不要な壁を取り払い廊下を無くし、階段や窓からの光を取り込む

築浅3階 風の道が蘇る住まい

元々の玄関ポーチを室内に増築し断熱気密を整え、古建具を設える

リノベーション前 Before

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    間口2.5間に対して高さ10m近い外観は道路からの圧迫感がある。高台から川までの風道を遮っている

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    2階:高さのある吹抜は太陽光が入るが構造的なバランスが取れていない

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    2階:壁で空間を遮っている

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    3階:不要な間仕切りや耐力壁で細切れになっている

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    細長い廊下は冬寒く暗い

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    玄関ポーチを室内へ増築

リノベーション施工中 Process

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    1階2階は室内を解体

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    既存のウレタンは防火壁として認められず削ぎ落した

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    グラスウールを充填

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    3階は床から上を取り払い柱梁を架けかえた

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    窯業系サイディングの上に外張り断熱施工

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    人通口の地中梁不足のため基礎補強

技術的なポイント Point

(設計)
【木造3階建て、大規模な様替え】確認申請許可は審査機関の経験値も少なく、想定以上に期間を要したが防火壁や構造計画をクリアにする事で許可を取得
(耐震性能)
・狭小3階建てから小屋裏3階へ軒を下げる
・耐力壁位置を整理し直下率を上げる
・引抜き力を下げる為1階の耐力壁を減らす
上記により耐震性能を向上させた。
(固有周期計測)
・施工前後の計測により机上の計算通り耐震性向上が証明された
(耐震性能の可視化)
・改修後、耐震診断装置【AIシル】を設置し、地震後の建物残存価値を見える化
(断熱性能)
・既存外壁面に外張り断熱実施
既存外壁材に加え、既存通気層も通気止めにより断熱性能を向上

間取り Plan

リノベーション前

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    2.5間の間口に対して吹抜が大きく耐震性能面においてバランスが整っていない

リノベーション後

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    1階の玄関ポーチを室内に増築し断熱気密ラインを整える。必要な耐力壁のみ残し造作ベンチや置き家具などで多くの居場所をつくる間取り

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    総3階から小屋裏3階へ屋根を架けかえる事で高台からの風道を蘇らせる

  • 築浅3階 風の道が蘇る住まい

    高さを低く抑え屋根構面を固める事で耐震性も向上

物件概要

所在地
埼玉県朝霞市
敷地面積
105.65㎡(31.95坪)
延床面積
107.05㎡(32.37坪)
構造
木造在来3階建て
既存建築年
2011年(築14年)
改修竣工年月
2024年11月
省エネ基準地域区分
6地域
断熱性能
UA値 改修前0.87w/㎡・K⇒改修後0.24w/㎡・K
耐震性能
上部構造評点 改修前1.0 ⇒ 改修後1.5

企業紹介

企業名
株式会社増木工務店
Webサイト
https://masuki-asuka.com/

グレードとは

性能向上リノベでは、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3段階に分類し、基準を策定。性能向上リノベーションがされた証として、必要なエビデンス情報を登録し、安心・快適な家であるお墨付きの証として「性能向上登録証」を発行しています。これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化します。

断熱

ランク UA値 断熱等級
0.46 6
0.60 5
0.87 4
耐熱の説明

耐震

ランク 上部構造評点 耐震等級
1.5以上 3
1.25~1.5
未満
2
1.0~1.25
未満
1
耐震の説明
  • 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
  • UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
  • 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
  • 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5は、品確法においての耐震等級1、2、3レベルに相当します。